ひとことで言うと
電荷のながれや移動、単位時間にある面に流れ込む電気量のこと。
図で説明する
高校物理で習った方も多いと思いますが、図で説明します。
上のように、電荷\(e\)、数密度\(n\)、速度を\(\vec{v}\)、通過する断面積を\(S\)とすると、電流\(I\)は
$$I=en\vec{v}\cdot\vec{S}$$
となります。
垂直に通過する分を考えるため、速度と断面積とで内積をとっています。
このことから電流はスカラーであることがわかります。
向きと大きさがあることから、場合によってはベクトルとして扱うこともあるようです。
電荷量の時間微分
前節では面に電荷が流れ込む、という考え方をしました。
ここでは電流によって電荷量が時間変化するということを考えます。
電流\(I\)が流れ込むことによって電荷\(Q(t)\)が時間変化する場合
$$I=\frac{dQ}{dt}$$
がなりたちます。これも電流の定義として使われます。
電気回路の問題を考えるときなどはこの式を頻繁に使いますので、必ず押さえておきましょう。
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